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なおアフリカで孤立無援のまま放り出されたドイツ植民地軍は、現地採用の黒人兵多数を引き連れて
巧みな機動戦を展開して英国植民地軍を翻弄し続け、WWTの終戦まで軍組織を維持しました。

しかしドイツの敗戦と植民地放棄に伴い、数年に渡り過酷な行軍と戦闘に従軍した黒人兵士らの
給与は未払いのまま放り出される憂き目に遭いました。

それから40年余り経った第2次大戦後の西ドイツ政府は、戦後処理の一環として旧植民地兵らへの
未払い給与の支払い業務を行う事になり、現地に係員を派遣しました。

そして40年以上前にドイツ植民地兵として戦ったという老人多数が未払い分の給与支払いを求めて
訪れましたが、当然の事ながらそれを証明する書類など誰一人として持参していません。

このままでは身分証明も出来ず支払い業務も進まないので、ドイツ軍での兵役経験のある役人が
一計を案じ、事務所に置いてあった箒を小銃代わりにしてドイツ式の「捧げ銃」などの閲兵時の
基本所作を披露しました。

ドイツ軍に従軍経験のある者ならこれは必ず会得している所作なので、全員を広場に並べて棒を持たせ
同様の動作を行わせたところ、ほぼ全員が見事なドイツ式所作を行えたので、結局それが出来た者を
証明書代わりにして未払い給与の給付を行ったそうです。