4度目の「緊急事態宣言」が発出される東京。
政府は、酒の販売事業者に対し、酒類の提供停止などに応じない飲食店との、取引の停止を求める方針を示しました。
(中略)

約5000の飲食店に酒類を卸している「明治屋」は、憤りをあらわにします。

酒卸売業「明治屋」・沓名隆社長:「私的には、納得できないですね。
いきなり『酒類は提供するな』と言われても、我々その後、どうしたらいいんだという話になる」

これまでの酒提供禁止で、明治屋の売り上げは6割もダウン。
取引先と長年の関係もあるため、政府の要請でも注文が入れば、酒を販売せざるを得ないと話します。

酒卸売業「明治屋」・沓名隆社長:「(注文を)お断りすれば、絶対、二度と注文は来ませんから。
客のほうも、あそこ注文しても酒を持って来てくれないとなると、他の持って来てくれる業者さんを探しますから。
届けないというのは、かなり無理があります。
取引契約書にも、円滑に注文した品は届けるというふうになってますので」

実際、前回の宣言中も、取引先の約4割ほどに酒を卸していました。

酒卸売業「明治屋」・沓名隆社長:「飲食店でお酒が飲めなければ、コンビニや量販店で買って、路上飲みとか公園飲みをするんで。
『酒類の提供全部やめろ』というなら、例外なく徹底してほしい」

■飲食店「新しい業者と提携して酒を提供」

酒を注文する飲食店側は…。

酒の提供禁止要請に応じない店:「僕らは酒がないと利益も出ないですし、売り上げにもならないですし。
(酒販売)業者さんも『提供できない』というのであれば、また新しい業者さんと提携して、酒を提供すると考え方には至ってます」

酒類を何とか調達して、営業していくと話します。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/amp/000221987.html?a=news&;b=nss&__twitter_impression=true