ドイツ西部の洪水、死者100人超・行方不明1300人 ダム決壊を警戒
ロイター 7/17(土) 0:18配信

欧州西部を襲った記録的な豪雨で河川の氾濫により洪水が発生し、16日時点でドイツ西部などで約1300人の安否が確認されていない。
水位の上昇が続き、一部地域で通信が途絶える中、死者数はすでに100人を超えている。

ドイツのラインラント・プファルツ州とノルトライン・ウェストファーレン州に加え、ベルギーとオランダで、河川の氾濫で住宅が押し流されるなど
大規模な被害が発生。 これまでにドイツだけでも103人の死亡が確認された。
このうち12人は、夜間に鉄砲水に襲われたケルン南方のジンツィッヒにある障がい者施設の入所者だった。

地元メディアは、洪水による家屋倒壊が増えているため、犠牲者数が増加する恐れがあると報道。
ベルギーではこれまでに少なくとも14人の死亡が確認された。

ドイツでは16日時点で約11万4000世帯が停電。
洪水に見舞われている一部の地域では携帯電話網が機能停止に陥り、被災者と連絡が取れない状態になっている。

ラインラント・プファルツ州では、ケルン南方のアールワイラー地区で約1300人の安否が未確認。
ケルン当局の報道官は「ネットワークが完全に遮断され、インフラは完全に破壊された。病院は患者を受け入れられなくなっている」と述べた。
ドイツ政府は700人を超える軍隊を動員し、救援にあたっている。

当局は、ダムが決壊すれば下流地域が一段の洪水に見舞われる恐れがあるとして、放流を試みている。
ドイツ西部シュタインバッハタール・ダムは昨晩にかけて決壊の恐れが高まったため、下流地域で約4500人が避難した。 (後略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea302f7d9d0d03568abe4b44ff0037eefb70ff39