十三試双発陸戦が失敗した時点で、遠距離の援護戦闘機と爆撃任務を担う戦闘機は零戦の改良でしか得られなくなった
これに対しては、十三試双発陸戦(戦兼爆)の代用として栄装備の零戦を基地航空隊に回さざるを得ないだろ?
本来ならば、他機種を犠牲に零戦の機体を史実より多く生産し、栄装備機は援護戦闘機および爆戦として基地に、艦隊には艦戦として金星装備機を回すという決断が、遅くとも昭和16年春、十三試双発陸戦の希望が消え失せた時期になされて然るべきだった
実際に、栄の生産不足を案じて金星50型の搭載も提案されている
ところが、二号零戦の開発時に手抜きをしてたもんだから、栄二一型装備機すら燃料が足りない
一号零戦に対して劣るどころか、十二試艦戦の基準すらクリアしてない
そこから泥縄式の改良に入るから、とても金星搭載まで間に合わないわな
昭和15年の時点できちんと性能向上をしていたら、二号零戦は機内燃料570リットルまたは710リットルまで拡張されていた

ところが、新鋭の陸上戦闘機に期待したのか、機内燃料480リットルで良しとしたので、二号零戦問題が起きたし、金星換装も行えなかった
この二つは同じ原因、零戦の改良を後回しにして新鋭機開発を主としたのが原因なのだよ