【コラム】韓国ロケット「ヌリ」初打ち上げは成功するのか、スペースXに問うべき(2) (中央日報 9/28)

「羅老」時代を振り返ってみよう。 2009年8月の最初の打ち上げでフェアリング(覆い)が分離せず衛星軌道進入に失敗し、翌年6月の打ち上げでは
137秒後に1段目のロケットが爆発して墜落した。 相次ぐ失敗で当時は国産衛星ロケットに関する世論は冷めた。
結局、当時の李柱鎮航宇研院長が2回の打ち上げ失敗の責任を取って辞任した。
打ち上げ責任者だった当時の趙光来羅老号開発事業団長は、科学技術情報通信部の監査室から横領などの容疑まで含め、数回の監査に苦しんだ。結
果は嫌疑なしだった。

あらゆる分野でそうだが、宇宙産業でも失敗はむしろ資産だ。 失敗から一歩ずつ前進した。
宇宙ロケットが初めて世の中に登場した1950年代には計48回の打ち上げがあり、うち28回(58%)は失敗だった。
その後、歳月が経過すると失敗率は急激に低下し、2010年代には6.8%となった。
しかし2000年代までにロケットを確保した国のうち、新しく開発したロケットの最初の打ち上げの成功率は27.2%にすぎない。
代表的な事例がイーロン・マスクの宇宙企業スペースXだ。 スペースXは現在、世界トップの民間宇宙企業になったが、2006年から始めたファルコン1
ロケットの打ち上げに3回連続で失敗し、破産直前に追い込まれた。 4回目の打ち上げで奇跡的に成功し、投資が続いて復活に成功した。

最近、火星・月探査船用として開発しているスターシップロケットも相次ぐ失敗の中で成功率を高めつつある。
イーロン・マスクは「失敗は1つの選択だ。 失敗していなければ十分なイノベーションはしていない」という名言を残した。
(続く)