瑞鶴、翔鶴は甲板が長いので着艦ワイヤーが7本張ってある、その制動索が4本しかない瑞鳳での着艦訓練の話

>訓練で着艦するとなると、非番の機関兵から主計兵に至るまで、飛行甲板のサイドのポケットから首を出して見物する。
そして事故なく全機収容し終えると
「今日は面白くなかった」と言って帰っていく。

>1番後部の索は艦尾から2メートルくらいのところにある。着艦のさい、この索にひっかけて無事停止すると、今夜のビールは只で飲める。
次の索だとビール1本、1番前の索にひっかけるとビール3本をおごらなければならない

>私は飛行長から着艦について褒められたことがあった。
「君はほかのことはどうでもいいから、着艦のやり方だけをみんなによく教えてやってくれ。君の着艦を艦橋から見ていると1番安全で、安心して見ていられる。パスに乗って降下してくる途中で、ああ、あれは君だな、ということがすぐにわかる」

空母零戦隊 岩井勉 P203~204