流体力学上、失速とは(航空機の場合)翼面が発生する揚力係数が迎え角の増加に伴って減少することをいう。
翼面の臨界迎え角を超えたときに発生し、通常15度程度であるが、流体、翼面、レイノルズ数によって大きく変化することがある。


固定翼での失速は、パイロットが翼の迎え角を大きくして臨界迎え角を超えたときに、急激な揚力の減少として発生することが多い
(水平飛行で失速速度以下に減速したことが原因の場合もある)。失速といっても、エンジンが停止したわけでも、機体が動かなくなったわけでもない。
無動力のグライダーでも効果は同じである。航空機のベクトル化された推力は、失われた翼の揚力をエンジンやプロペラの推力に置き換えることで、
高度を維持したり、翼が失速した状態で制御された飛行を行うために用いられ、それが失速後の技術を生み出している。


失速は航空関係で最もよく議論されるので、この記事では主に航空機、特に固定翼機に関連する失速について説明する。(英語版Wikipediaより)