>>70
企業でもなんでもそうだけど、一人の人間が充分にリーダーシップを取れるのは十人前後でしかない。だからこれが分体の基本になる。
(有名な古代ローマのレギオンも、百人隊長の下に十人隊長が居たし、日本の備えは数が多いが二十人ごとでまとまって動いていた)

さて分隊を集めて小隊を作り、更に小隊を束ねて中隊にするのだが、これにも原則があって、最低でも四分隊、四小隊で構成しなくてはならない。

と言うのも、戦闘で構成員の3割が死んだらその集団は組織的な戦闘力を失い、再編成を済ますまでは全滅に等しいと見做されるからだ。
仮に三×三で構成すると、一つの分隊、一つの小隊が崩れただけで、残りも連鎖的に戦闘不能になる。これを防ぐためには四×四×……で構成しないといけない。

最初の分隊が十人、それが四×四で中隊規模になると、丁度160人って事になる。(現代の近代軍隊ではもっと増えて、200人ってところ)
なので近代の陸軍では、部下の兵士全員を、自分一人の肉声が届く限りの範囲内で指揮する最上位の指揮官が、大尉の務める中隊長になる。