>>516
まず、徴兵されたばかりの一般的な歩兵すら空を飛べる世界であろうとも、魔力切れがある以上は常に飛び続けることは出来ないだろうし、城壁には『敵に飛行魔法というリソースを費やさせる』という価値が出てくる。
ただ史実のコンスタンチノープルの城壁みたいな、何重もの城壁は一息に飛び越えられてしまうので意味がない。また星形要塞のような彼我の火力戦を想定した稜堡も、飛び越えれば済むので価値が下がるはず。
(攻撃側は、わざわざ大砲を持ち込み塹壕を構築して攻略する意味がない。航空爆撃をすれば済む。同様に防衛側にしても、航空爆撃が出来るのに要塞砲を備える価値は低いし、城壁に頼る事は出来ない)

従って城壁はある程度の火器に耐えられる程度の厚さで、攻城兵器を跳ね除け、飛行魔法の使用を強いる程度に高く丈夫にはなるが、馬出しなどを含めて複雑な城割にもならないと考える。
むしろ中世の幾つかの街で、裕福な家がステータスを示す為に高い尖塔を家に築いた様に、城壁内に複数の尖塔を林立させて、ナチス・ドイツの高射砲塔のように、迎撃設備を構築すると考える。
敵の飛行兵の方が機動力があるだろうが、高射砲塔の兵士は防御と高度を砲塔に任せて、攻撃にリソースを費やすことが出来るし、そもそも必要ならそこから飛んで空戦すれば済むのだから。

防衛側の司令部は、当然ながら塹壕か地下壕で連結されたバンカーになるだろうし、内部への侵入には飛行魔法も役に立たない。場合によっては複数の拠点ないし司令部を用意して、必要に応じて拠点を変えるだろう。