>>681
微妙に表記が違う気がするが、アメリカ・イギリス・カナダ間で行われた会議のこと

ここで言うMBTは、既存の戦車を世代ごとに腑分けするような体系化ではなく、あくまでイギリスが新中戦車開発のタイトルとして持ち出したもの
当時の戦車の開発・配備情勢に合わなかったこともあってしばらく宙に浮いていたが、後にヴィッカースMk.1戦車がMBTと呼ばれることがあった
Mk.1自体が本命である戦車に対してより低性能性価格な軽戦車な輸出戦車であって、当初の提言と若干矛盾がみられる
Battle Tank(戦車)と漠然と称されるのが70年代ごろには見られ、この時点でもMBTという語は浸透していない

MBT-70にしても、「既存のガンタンクを過去にする新兵器ガンランチャーMBT、70年代登場予定」という計画のタイトルであって、新戦車ではあったが中身がかなり異なる
似たような計画倒れのM70もMBTと呼んだらしいが、この時のアメリカはMBTの語を砲戦車に代わるミサイル戦車と結び付けていた節がある
イギリスもその後、Battleのニュアンスが気に食わなかったのか正式な装備名ではCombatの語を当てたりという、よくわからん事が続いた
MBT以前にもUniversal Tankなど新計画・新車名が現れたり消えたりしている

元の質問に帰ると、ソヴィエト戦車事情は現在に至るまで複数車種の並立だが、その運用の違いからT-64/80系列は重戦車的性格を帯びているし(特に登場当時のT‐64)、一部メディアも重戦車と呼んだりするので、「流行っていないが一部でそうした語が使われている」というだけなら重戦車は健在と言える
同様に空挺や上陸用の軽戦車的兵器も保有しているので、軽中重の三種が揃っている、とも言える
この辺りはほぼ言葉の流行り廃り次第
肥大化具合でいえばM1などのほうがよほど重戦車と化しているし、より小型軽量な装軌戦車への意欲も古くからあるので、この辺りも一歩間違えばどうなっていたか分からない