知識というのは、採用されなければ役に立たないし、採用されるには実績と信用が必要だよ。いきなり挨拶できる程度の末端に知識を伝えても、それが効力を発揮するとは限らないだろ?
戦国時代には次々と使える主人を変える武士も多かったし、領主にしても対立する二つの大名へ鞍替えする者が居た。対立する大名のそれぞれに、半分づつ年貢を納めていた村すらあったんだ。
(半手とか半納と呼ばれてた)

何かしら情報を手に入れて、それを伝えたところで信用されはしない。その情報を持ってきた人間の身元保証人が必要だし、その保証人の身分や立場によって、伝えられる相手にも限界が出てくる。
だから歴史もので知識チートをやってる作品のほとんどは『偶然にも歴史上の人物の目に留まり、興味を惹いて仕える事になる』ってパターンか、でなくば最初からその人物に転生する事になる。