同級機体の比較としてよく引き合いに出される五式だが
所謂「翼面積」は胴体に隠れた部分(中央翼)も含んでいるから要注意
液冷機の細い胴体を流用した五式の方が実質的に翼面積は大きいし、五式は旋回性能に関しては優秀だ
普通であれば有意な違いをもたらすファクターではないのだが、こと雷電(胴体幅1.50m)と五式戦(胴体幅0.84m)との比較に限っては違う
なお、
J2M1は紡錘形無し(延長軸・強制冷却ファン未装備、太った零戦風のオーソドックスな案)では推算315kt(翼面積は19m^2)
対して紡錘形採用型では翼面積20m^2で317.8kt
翼面積が1m^2増えてるのは前述した胴体に埋もれた分を補完するためで、実質的に内容積アップに貢献しつつ僅かに速力アップを狙った、という程度だろう。
もともと大きな性能向上があるとは堀越も考えていない。

これらに当然、フォッケウルフで導入された推力排気管によるカウル内吸い出しやプレッシャークーリングは採用されていないので、両機ともカウル直径は太い。
そんな事よりも、フォッケウルフの様な細いカウルを検討していないのだよ。正面投影面積は考慮していない。