2022/02/08 テレビ東京 【Newsモーニング・サテライト】
<プロの眼>緊迫ウクライナ情勢・迷走するドイツ新政権
https://jcc.jp/news/18105459/

みずほ銀行・唐鎌大輔の解説。
迷走するドイツ新政権2つの視点

1・ウクライナめぐるロシアとの関係。
英国は武器供与の際ドイツ領空に配慮し最短ルートを取らず迂回、
武器供与を求めたウクライナに対しヘルメット5000個を送り付け→ウクライナが失望を表明。

グラフ:ドイツの電源構成をみると天然、石油ガス依存高まる。
メルケルの路線から継承しているので原発もいずれゼロにするということで原発も減ってきている。
代わりに再生可能エネルギーを増やす路線でやってきたがそれだけでは間を埋めることはできなく
て天然ガスの依存度が増えていて、ロシアへの依存度が高まっている。
欧州向けガスパイプライン「ノルドストリーム2」は政府の厳格審査が必要として稼働を渋り
プーチンのいら立ちを買っている。

2・定まらないエネルギー政策。
2030年までのEV普及台数軌道修正。
対ロシア、対中国、エネルギー政策についてもメルケル政権からの転換というのをPRしたいというのが
最初にあり、それを急ぎすぎた結果としてすぐに撤回するということが相次いでいる印象がある。
16年間非常に安定していたのであまりにも偉大すぎた前任の穴をすごく感じる時代に今入っているのでは。
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2030年までのEV普及台数の軌道修正経緯はこんな感じらしい。

メルケル政権:「PHVを入れて700万〜1,000万台にするよ」
   ↓
ショルツ政権:「PHVを含まない完全なEVで1,500万台にするよ」
   ↓
運輸大臣  :「(1,500万台目標には)PHVも貢献できるよ」(1/17 ロイター)