幸せになる日本のお菓子 (産経 2/9)

今年は、不二家がショートケーキを日本で発売してから100年になるそうです。 考案したのは創業者である藤井林右衛門(りんえもん)。
「お菓子で世の中を幸せにしたい」という思いを込めて作られたといいます。
フランスではショートケーキは作られていなかったので、これはもう日本のお菓子と言っていいでしょう。

ショートケーキという名の由来は諸説あります。
ひとつはアメリカのパンケーキ風なものを2枚重ね、苺とクリームを挟んで作られることから短時間ででき、ショートと名付けられたというもの。
あるいはイギリスの伝統菓子であるショートブレッドを2枚重ねたのでショートケーキと呼ばれるようになったというものなどです。

不二家がショートケーキ発売100周年記念で先月、販売していた復刻版=写真=は、スポンジ生地を2枚重ねていたので、アメリカの
パンケーキ由来説が有力ですね。
以前、私も大正時代のショートケーキのレシピを再現したことがあるのですが、それもスポンジ生地を2枚重ねたものでした。

もともと外国のお菓子にヒントを得て、日本人によって再構築された洋菓子は少なくありません。
例えばプリン、ダッコワーズ、チーズケーキなど。 プリンやダッコワーズはフランスでも作られていますが、個別ではなく、数人分の大型の
ものを作ります。 チーズケーキはドイツから伝わり、日本人によってさまざまなタイプのものが作られるようになりました。
https://www.sankei.com/article/20220209-U2DSFJGYUROHJL5BR4HVZAFW5U/

所謂クリスマスケーキもだけど、本場の欧米と日本のそれとではケーキの概念そのものが違うのが面白い。