それはグラマン社がF9Fクーガー(直線翼なF9Fパンサーを後退翼にした機体)の試験飛行してた時の話。
飛行中に射撃してると機首の内部の圧力が上がる、という現象が起きたんだが
それが機首の機関砲の穴から空気が入るからなのか、あるいは機関砲の発射ガスが漏れてるからなのかが判らなかった。
それを聞いたグラマンのとあるテストパイロットが、
「機関砲の発射ガスは可燃性だから、機首内部に点火プラグをつけて、火花を飛ばした状態で機関砲を撃ってみよう」
などと言い出し、その様に改造したクーガーに乗って、点火プラグが火花を飛ばした状態で
機関砲を撃ってみた所、機首内部で爆発が起こり見事に外板が吹き飛んだ。
機首内部の内圧が上がる原因は、機関砲の発射ガスが適切に機外に排出されない事が原因で、
そのテストパイロット氏はなんとか着陸させた後
「これで原因は分かったな」
と言ったとか。