我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。
○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守るコンセンサスを形成する政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。
○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は政治的なプロセスを経て国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。
○戦略の領域
国家戦略を構成する全ての領域(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。
「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、戦術次元以下の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。
「本質はdetailにこそ宿る。それは栄光無きものに非ず。」
○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。
○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・台湾・米・英・仏・露・独他)を推称します。
○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、J.C.ワイリー、ジョン・ボイド、エドワード・ルトワック、コリン・グレイ、ジェフリー・ティル、アザー・ガット、片岡徹也
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、バーナード・ブロディ、ローレンス・フリードマン、クレフェルト、ミアシャイマー
「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」
国家安全保障政策/国家戦略研究スレッドPart16
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1JTAC
2022/03/18(金) 23:04:35.22ID:/YyS9EA72JTAC
2022/03/18(金) 23:09:08.26ID:/YyS9EA7 過去スレ
part1:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1535374656/l50
part2:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1559042235/l50
part3:
https://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/army/1580299584
part4:
https://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/army/1588761899
part5:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1595587097/-100
part6:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1602167880/
part7:
https://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/army/1608128228
part8:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1613014907/
part9:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1618142015/-100
part10:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1622246548/-100
part11:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1627133820/
part12:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1630761821/
part13:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1635595168/
part14:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1640301988/
part15:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1643895874/
part1:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1535374656/l50
part2:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1559042235/l50
part3:
https://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/army/1580299584
part4:
https://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/army/1588761899
part5:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1595587097/-100
part6:
https://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1602167880/
part7:
https://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/army/1608128228
part8:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1613014907/
part9:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1618142015/-100
part10:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1622246548/-100
part11:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1627133820/
part12:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1630761821/
part13:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1635595168/
part14:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1640301988/
part15:
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1643895874/
3JTAC
2022/03/18(金) 23:23:04.14ID:/YyS9EA7 第二次世界大戦が終結してから約半世紀にわたって強力なソ連の軍事力は
国際関係を左右する重大な因子であった。ソ連の崩壊によって一時的な退潮があっにせよ、
軍事大国としての底力と伝統が簡単に失われるものではない。
既にロシアは復活の兆しが見えている。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
国際関係を左右する重大な因子であった。ソ連の崩壊によって一時的な退潮があっにせよ、
軍事大国としての底力と伝統が簡単に失われるものではない。
既にロシアは復活の兆しが見えている。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
4JTAC
2022/03/18(金) 23:37:26.73ID:/YyS9EA7 旧ソ連においても全体の経済や民生技術の水準と軍事の間に著しい跛行性があった。
だが、全体としての後進性は逆に帝政ロシア軍の管理面の不備を補う強みとなったし、
独ソ戦のときの赤軍がドイツの電撃戦に持ちこたえる原動力となった。
それは「ロシア製スチームローラー」と呼ばれる戦い方に結実する。
帝政ロシア時代も旧ソ連時代も自由な体制ではなく、ドグマが支配し、民衆の権利は弱かった。
自由に考えることは下手をすれば反逆になった。
モルトケの用兵思想に学んで西側諸国が進めてきた各級指揮官の自主判断を尊重する指揮官の哲学はロシアには無縁であった。
帝政時代も旧ソ連時代も一貫して命じられたことを上下を問わず忠実に実行する「計画統帥」方式であった。
命じられたことを大量の兵員がスチーム・ローラーよろしく遅々としながらも前進をやめず、
最後は重量で敵を押しつぶすのが彼らの戦い方であった。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
だが、全体としての後進性は逆に帝政ロシア軍の管理面の不備を補う強みとなったし、
独ソ戦のときの赤軍がドイツの電撃戦に持ちこたえる原動力となった。
それは「ロシア製スチームローラー」と呼ばれる戦い方に結実する。
帝政ロシア時代も旧ソ連時代も自由な体制ではなく、ドグマが支配し、民衆の権利は弱かった。
自由に考えることは下手をすれば反逆になった。
モルトケの用兵思想に学んで西側諸国が進めてきた各級指揮官の自主判断を尊重する指揮官の哲学はロシアには無縁であった。
帝政時代も旧ソ連時代も一貫して命じられたことを上下を問わず忠実に実行する「計画統帥」方式であった。
命じられたことを大量の兵員がスチーム・ローラーよろしく遅々としながらも前進をやめず、
最後は重量で敵を押しつぶすのが彼らの戦い方であった。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
5JTAC
2022/03/18(金) 23:47:53.51ID:/YyS9EA7 一人一人を見たとき、ロシア人は善良な人達だとよく言われる。
ロシアは自らを無恥の膨張主義者だとは思っていない。むしろ被害者だと思っている。
「タタールの軛」と呼ばれる約250年に及ぶモンゴル人の征服を受け、
ノルマン人、スウェーデン軍さらにはドイツ騎士団の襲来に悩まされ、
16世紀以降はトルコの圧力を被り、ナポレオンにはモスクワまで攻め込まれ、
第一次、第二次世界大戦ではドイツの侵攻、
共産主義革命直後にはシベリア出兵という列強の軍事干渉を受けた歴史体験を有するロシアは、
絶えず生存を脅かされ、いつ攻め込まれるか分からないという不安神経症にとらわれてきた。
少しでも安心を得るためには軍備増強と国境線をできるだけ外に拡張して
敵とロシア本国の心臓部との距離を空けることである。
これが彼らの行動原理であり、あれだけ広大な領土を有するロシアが北方領土を返還しようとしない理由である。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
ロシアは自らを無恥の膨張主義者だとは思っていない。むしろ被害者だと思っている。
「タタールの軛」と呼ばれる約250年に及ぶモンゴル人の征服を受け、
ノルマン人、スウェーデン軍さらにはドイツ騎士団の襲来に悩まされ、
16世紀以降はトルコの圧力を被り、ナポレオンにはモスクワまで攻め込まれ、
第一次、第二次世界大戦ではドイツの侵攻、
共産主義革命直後にはシベリア出兵という列強の軍事干渉を受けた歴史体験を有するロシアは、
絶えず生存を脅かされ、いつ攻め込まれるか分からないという不安神経症にとらわれてきた。
少しでも安心を得るためには軍備増強と国境線をできるだけ外に拡張して
敵とロシア本国の心臓部との距離を空けることである。
これが彼らの行動原理であり、あれだけ広大な領土を有するロシアが北方領土を返還しようとしない理由である。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
6JTAC
2022/03/18(金) 23:59:46.10ID:/YyS9EA7 ギリシア正教は俗界の支配者であるビザンチン皇帝が教会を支配してきた。
この点が聖俗が競合した西欧中世と異なる。
ギリシア正教を受け入れたロシアにおいては皇帝は同時に霊的な指導者、神の地上の代理人であった。
安全保障に神経質なロシア人は強い指導者を待望してきた。
いまでもイワン雷帝、ピョートル大帝、そしてスターリンの人気が民衆の間では高い。
彼らはいずれも冷酷で専横かつ粗暴な指導者であったが、ロシアを強大にし、
民衆の精神まで支配しようとした点は共通している。
ロシアはツァリー崇拝の伝統を持ち、強い指導者を渇望してきたのである。
ロシアの軍事を考える上でギリシア正教そしてロシア史の伝統を踏まえることなく
「西側的」な解釈をすると誤る危険性がある。
ロシアは何度も敗北の痛手から立ち直った国であり、
自由主義的・民主主義的な先進産業国家から見て遅れていると思われるロシアの国情は
必ずしも軍事にマイナスではないのである。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
この点が聖俗が競合した西欧中世と異なる。
ギリシア正教を受け入れたロシアにおいては皇帝は同時に霊的な指導者、神の地上の代理人であった。
安全保障に神経質なロシア人は強い指導者を待望してきた。
いまでもイワン雷帝、ピョートル大帝、そしてスターリンの人気が民衆の間では高い。
彼らはいずれも冷酷で専横かつ粗暴な指導者であったが、ロシアを強大にし、
民衆の精神まで支配しようとした点は共通している。
ロシアはツァリー崇拝の伝統を持ち、強い指導者を渇望してきたのである。
ロシアの軍事を考える上でギリシア正教そしてロシア史の伝統を踏まえることなく
「西側的」な解釈をすると誤る危険性がある。
ロシアは何度も敗北の痛手から立ち直った国であり、
自由主義的・民主主義的な先進産業国家から見て遅れていると思われるロシアの国情は
必ずしも軍事にマイナスではないのである。
(「軍事の事典」/片岡徹也)
7JTAC
2022/03/19(土) 01:38:55.78ID:jGAaM4AU 「停滞」のロシア軍、食料不足など兵站上の課題に直面 英国防省
https://www.cnn.co.jp/world/35185101.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2022/03/18/fb8abfd03831b20d743f79124b43b9c6/t/768/432/d/20d4768b-fb1d-4739-9044-8501125c03a3.jpg
この写真に衝撃を受けた。
戦車や火砲にような大飯食いの戦闘以外は役に立たない厄介者は戦況不利なら捨てることもありかもしれない。
が、3トン半のような汎用車両は、普通、捨てません。損傷でもしないかぎり。
これを捨てたら暖もとれなくなる。
不思議だ。
写真が本物なら、大量脱走が起きてるとしか。
https://www.cnn.co.jp/world/35185101.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2022/03/18/fb8abfd03831b20d743f79124b43b9c6/t/768/432/d/20d4768b-fb1d-4739-9044-8501125c03a3.jpg
この写真に衝撃を受けた。
戦車や火砲にような大飯食いの戦闘以外は役に立たない厄介者は戦況不利なら捨てることもありかもしれない。
が、3トン半のような汎用車両は、普通、捨てません。損傷でもしないかぎり。
これを捨てたら暖もとれなくなる。
不思議だ。
写真が本物なら、大量脱走が起きてるとしか。
8JTAC
2022/03/19(土) 01:46:22.25ID:jGAaM4AU プーチン大統領、今後はメンツを保つ方法を探る ウクライナ侵攻(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60761622
「現時点でウクライナは、ロシアの攻撃を実に次々と撃退しており、おかげでプーチン氏の軍は実行力に乏しい弱々しい存在に見えている。
それだけに、今のウクライナなら、フィンランドのような勝利が可能なはずだ。
ロシア軍が首都キーウ(キエフ)を陥落させ、これまで以上に多くのウクライナ領土を占領しない限り、
ウクライナは1940年にフィンランドがそうしたように、国としての実体を維持するだろう。
ウクライナがクリミアと東部の一部を失うのは、苦く、違法で、完全に不当な損失だ。
しかしプーチン氏が勝者となるには、これまで以上にはるかに破壊力の強い武器を投入しなくてはならない。
戦闘開始から3週目に入った今の状況からして、この戦争の真の勝者が誰なのか、本気で疑問視できる人はいないはずだ。」
ま、こんなとですかね?
ただし、プーチンが「合理的」に動くとは限らない。
今のウクライナ戦争自体がまさにこれで。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60761622
「現時点でウクライナは、ロシアの攻撃を実に次々と撃退しており、おかげでプーチン氏の軍は実行力に乏しい弱々しい存在に見えている。
それだけに、今のウクライナなら、フィンランドのような勝利が可能なはずだ。
ロシア軍が首都キーウ(キエフ)を陥落させ、これまで以上に多くのウクライナ領土を占領しない限り、
ウクライナは1940年にフィンランドがそうしたように、国としての実体を維持するだろう。
ウクライナがクリミアと東部の一部を失うのは、苦く、違法で、完全に不当な損失だ。
しかしプーチン氏が勝者となるには、これまで以上にはるかに破壊力の強い武器を投入しなくてはならない。
戦闘開始から3週目に入った今の状況からして、この戦争の真の勝者が誰なのか、本気で疑問視できる人はいないはずだ。」
ま、こんなとですかね?
ただし、プーチンが「合理的」に動くとは限らない。
今のウクライナ戦争自体がまさにこれで。
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