3月14日の週にウクライナ政府が調査した約1,300の大規模農業関連企業のうち、今春の作付けに十分な燃料を持っていたのは5分の1だけだったと、FAOは述べている。
また、農薬や肥料の不足にも直面する可能性があると、国連機関は警告している。農務省は金曜日に、トウモロコシ、大豆、ヒマワリ、キビ、ソバ、オート麦、ビートなど、15万ヘクタール以上の春作が植えられたと発表した。
ウクライナは1年間の食糧安全保障をカバーするのに十分な蓄えを持っているが、ロシアの侵攻は「耕作地の30％の減少を引き起こす危険性がある」と同省は述べ、世界中の1億人に影響を与えるとしている。
「ロシア軍はウクライナの畑を採掘し、農業機械を爆破し、種まきに必要な燃料を破壊している」とヴォロディミル・ゼレンスキー大統領はドーハのフォーラムでのビデオスピーチで述べた。
「我が国には十分な食料があります。しかし、ウクライナからの輸出が不足すると、イスラム圏やラテンアメリカなど、地球上の多くの人口に打撃を与えることになる」と警告した。
戦前、ウクライナは世界第4位のトウモロコシ輸出国であり、ロシア、米国に次ぐ第3位の小麦輸出国になる予定であった。ロシアとウクライナだけで、世界の小麦輸出の30％を占めている。
金曜日に、欧州連合は、不足を緩和することを目的とした「食料と農業の回復力ミッション（FARM）」と呼ばれるプログラムを開始しました。
ペトコフさんの農場は、戦前から脅威と無縁ではありませんでした。従業員は半自動小銃を携帯し、犯罪を未然に防いでいた。
「畑や収穫機に火をつけられたこともある」と、ペトコフさんは「犯罪者やマフィア」による恐喝を引き合いに出した。「村の入り口には、毎晩、5、6人の社員と武装した村人が警備に当たっている」とペトコフさんは言う。
仲間の一人、ビャチェスラフさん（名字は伏せた）は「農民はロシアに立ち向かう用意がある」と言った。
「必要なら、この武器で対抗する。「しかし、今のところ、彼らは家族と土地を守り、誰も入れないようにするためだけのものです」と彼は言った。