>>555

もしウクライナ軍がロクに戦う事無く即時無条件降伏し、今のベラルーシ同様のロシアの属国になっていれば、
それがどれだけ他の東欧諸国(そしてその先の西欧諸国)にとって危機的な状況になっていたのかを、全く
理解していない脳内花畑の戯言ですよな。

ソ連崩壊から30年以上が経ち、西欧や東欧諸国の多くが大幅な軍縮で冷戦期の数分の一の軍備で済ませる中、
ウクライナは2014年から続く対ロ紛争の為に、冷戦期の遺産とも言うべき膨大な旧ソ連軍時代の兵器を保持し、
最大動員時には軽く百万人を超える予備役兵も有していました。

これらがあるお陰で、中国と並ぶ世界最大の陸軍国であるロシアとも互角以上の戦争が続けられました。

しかしその膨大な兵器群と兵員が、ウクライナの無条件降伏でそのままロシアの手駒として使えるようになると、
ウクライナの次に多数の陸軍力を抱えるポーランドですら圧倒的劣勢になり、その他のバルト三国やチェコ・
スロバキア・オーストリアといった国々は各個撃破されたらひとたまりもありません。

そうして東欧諸国が軒並みロシアの軍門に下れば、次は西欧諸国の番ですが、これも30年に渡って徹底的に
軍縮を謳歌したツケで、どの国も機甲1個師団分の装備すら満足に揃えていない有様です。

それを考えれば、ウクライナが自らの国土と国民を犠牲にしてロシア軍の侵略を食い止め、その正面戦力を
猛烈な勢いで削り取って将来の脅威の芽を磨り潰しているのがどれ程有難いのかを、自称平和主義者どもは
判ろうともしませんが。