例えば、欧米メディアが今でも口を極めて「無差別爆撃」「大虐殺」と批判する
シリアはアレッポでの市街戦闘(2015〜2016)において、シリア人権ネットワークは
ロシア軍の爆撃によって1640人の民間人が死亡したと報告した

一方、同じくシリアはラッカでの市街戦闘(2016〜2017)において米軍とシリア民主軍に
よる攻撃によって、民間人少なくとも1130人+数百人の行方不明者が出た事をシリア人権監視団が
報告している。
(シリア民主軍には政治的事情から、航空機はもちろん野砲の類も一切供与されておらず、戦車すら
 極僅かな鹵獲品とDIY車両で構成されていたため、民間人へのコラテラルダメージのほぼ全てが米軍と
 その同盟国軍の砲爆撃によるものであると確信される)

ちなみに「シリア人権ネットワーク」は反体制派の非政府組織であり、ロシア軍とシリア軍の作戦行動を
年中批判する事が存在意義のような組織である。
一方「シリア人権監視団」は、英国ロンドンに本拠を構えていることからも分かる通り、基本的に欧米寄りの
スタンスをとるNGO組織である。
かように極めて中立性を疑われる第三者(?)による被害判定においても、米露でほぼ同レベルのコラテラルダメージが
生じているという点を、強く指摘しておきたい。