支援活動その2-南方枢軸(目的。ウクライナの反撃からケルソン、ザポリージャ両州を防衛する。)

ウクライナ軍と航空隊は、南軸沿いの占領地におけるロシアの兵站と要塞への攻撃を継続した。ウクライナ参謀本部は、
ウクライナ航空がケルソン-ミコライフ州境の接触線から少なくとも45km南東に位置するケルソン市、カホフカ、ベルシラフ地区で
ロシア軍拠点を攻撃したと報告した[30]。[31] 親ロシア派のテレグラムチャンネルRybarは、ウクライナのSu-25ジェット機が
ミコライフ市の東約65kmのスニフリッカにある占領下のロシア軍拠点を攻撃したと報告したが、
ISWはこの主張を独自に確認することができない。[32] ウクライナ軍は、ロシア黒海艦隊の「ヴァシリー・ベク」タグボートを、
弾薬、武器、人員をルーマニア沿岸のスネーク島に運ぶ際に、同島にロシアの防空システムが存在するにもかかわらず、破壊した。
33] ロシア軍はケルソン-ミコライフの州境全域でウクライナ軍への射撃を続け、おそらくこの地域でのウクライナの反撃を抑止するためであろう。[34]
ウクライナの地上攻撃機(ロシア領空外から発射された空対地ミサイルとは対照的に)が
ロシア前線から45km後方の目標を攻撃する能力は、ケルソン周辺の防空を強化するロシアの以前の努力が十分に有効でなかったことを示唆している。

ウクライナのザポリージア州軍政部は、ロシア軍がザポリージア州の南45kmと南東90kmのヴァシリブカとポロヒ地域に
兵力を集中させていると報告した[35]。[36] ロシア軍は、ザポリージア州の他の居住地からメリトポリにいくつかの部隊を移動させ、
エネルホダール地域からこの都市に追加の部隊を移動させることを計画していると報告された。 37] ザポリージア州軍事政権はまた、
ロシア軍が近い将来オリヒフまたはフリアイポール(前線の北側にある両方の居住地)に対して攻撃活動を行うつもりだという兆候はない、と指摘した。
ロシア軍はザポリージア州での地上攻撃を再開するための人員が不足しており、
ウクライナの反撃の可能性から防衛するために前線陣地を強化しているものと思われる。