>>158
どうかなでは無くてこの件は事実として明確で42/11/16に連合艦隊から甲標的搭載潜水艦の一部を除いて各潜水艦は輸送作戦に従事せよとの命令が出ており以降は殆ど輸送作戦になった
戦史叢書には43初頭にイ6とイ26に豪州東岸作戦やらせたとあるが、そのサラトガ撃破など歴戦で主として作戦行動に使われたとされるイ6ですら43/3〜44/3までの20回の出撃の内17回が輸送作戦で魚雷は積んでいない
42年は潜水艦が空母仕留めたり大活躍していたのにこの命令が出る直前の11/13にジュノーを沈めたのを最後にパタリと出なくなる 81号作戦の失敗でニューギニアへの補給が潜水艦だけになってからはソロモン・ニューギニアの全陸兵の生命は潜水艦輸送にかかったので幾ら潜水艦があっても足りない事態となった
ずーっと輸送に使っていた潜水艦を米艦隊が来たら連合艦隊が急いで動員して米艦隊の攻撃に駆り出すが、連合艦隊からあれこれ指示する暗号が解読されていたから展開地点で待ち構えていたハンター部隊に次々と沈められる そもそも米艦隊とか上陸部隊とかは厳重に護衛がついてるんだから潜水艦で襲撃するのは危険で効果的では無い
因みにリスカムベイを沈めたイ175は42/7から42/8間も2週間で4隻撃沈破の戦果を上げてるのだが件の命令の後は輸送作戦に従事 アッツキスカへの補給ばかり。米艦隊タラワ来襲の方を受けて急いで南に転進したら空母撃沈の大戦果を上げるも、次回出撃でクエゼリン戦で散開線について沈められた
何と言ってもその散開線がヤバい ナ号散開線問題なんて言われるが単純に同一経度で散開線引けって命令するから暗号解読した米ハンター部隊に北から南に順番に沈められる 特にあ号作戦の時のナ号散開線では連続して潜水艦を仕止められて全く貢献できなかった この命令を出した参謀は同期の潜水艦長達を自分が起案した命令で殺してしまったと死ぬまで自著で後悔し続けてたよ
狙うべきはドイツとアメリカ同様に後方で充分な護衛がつけられない船団や航路を狙うのが尤も効果的なんだ
結局開戦当初は大きな戦果を上げていたのに、43年からは沖縄戦が終わるまで輸送か局地攻撃しかしなかったのが根本的な悲劇だな