米財務省高官、ロシア産石油価格の上限設定は極めて重要-衝撃回避で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-12/REVY5DT1UM0W01?srnd=cojp-v2
米財務省の高官は、ロシアの石油輸出価格への上限設定を目指す複数の主要国による提案が、1バレル=140ドル前後への国際的な価格高騰を防止する上で極めて重要になるとの見解を示した。

長官は各訪問先で政府当局者に上限設定案への支持を要請する計画。上限設定案の検討は先の主要7カ国(G7)首脳会議で合意された。
  欧州連合(EU)諸国は既にロシアからの石油輸入の大部分を年末までに終了する方向だ。
また、EUと英国はロシア産石油製品を輸送するタンカーへの保険を禁止する計画。
EUと英国、米国はロシア産石油製品海上輸送の推定90%に保険を提供しているため、この措置が講じられれば、最大で日量500万バレルの石油や石油精製品が国際市場から奪われる可能性がある。

  これほどの量のロシア産製品が市場から締め出されることになれば、石油価格を著しく上昇させ、1バレル=140ドル程度に達する可能性もあるとする米財務省の分析に高官は言及した。
ただ、これはモデルを用いての推定であり、正確でないと判明する可能性もあると付け加えた。