>>1 乙乙

確かに、カイゼンは品質向上や事故防止や効率向上を促す側面があるので、
「一つの企業」として考えると最適な方法かもしれない。
しかしそれが社会全体を巻き込むと、人件費が極限まで削られていくことになる。
それが社会全体のデフレマインドの発端になるのだ。

一つの下請けに行ったカイゼン指導は孫請け、孫孫請けまでに広がっていき、
それぞれの段階で発生していた需要を減らしていくことになる。
これがデフレスパイラルを引き起こす理由の一つになる。

「コストを削減して利益を上げよう」というスタイルではなく、
「売上を増やして利益を上げよう」というスタイルに変えて行かねばならない。

最終的には消費者向け製品価格を大幅に引き上げて、下請け、孫請けからの納入価格を引き上げる、
という方向に転換されないと、労働者の給与の底上げは難しい。