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八八艦隊案とダニエルズ・プランの比較(2)
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アメリカは、ダニエルズ・プラン「三年計画」(戦艦10隻、巡洋戦艦6隻)後に、さらに追加予定があり、
追加計画原案(戦艦12隻、巡洋戦艦16隻など)は、議会(下院)で戦艦10隻、巡洋戦艦10隻に削減。
その後も何度が修正されたが、軍縮条約で大幅縮小となった。
なお、世界恐慌の影響が少なかったソビエト連邦が国力を増し、
(一説には)バルチック・太平洋・黒海の三艦隊それぞれに戦艦8隻、巡洋戦艦4隻の主力艦合計36隻を整備予定であった。

         新造主力艦計画  保有済み戦艦  計画完成時 
         戦艦  巡洋戦艦 (一線級)★    (一線級)
大日本帝国   8     8      8        24隻予定(八八艦隊完成時)
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アメリカ
・三年計画   10     6     11       27隻(二線級を含めると戦艦52隻)
  +
・追加計画(廃案)
(1)第一次案  12→10  16→10           議会(下院)で戦艦10隻、巡洋戦艦10隻に削減。上院で不成立。
(2)第2次3ヵ年 6     6               国際連盟成立で計画撤回
(3)最終案    3     1               追加4隻に大幅縮小。18インチ砲搭載艦を予定されたが幻に。

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★保有済み戦艦
日本   (一線級) 8隻 金剛、榛名、霧島、比叡、山城、扶桑、伊勢、日向
アメリカ (一線級)11隻 アリゾナ、ネヴァダ、テネシーなど、(二線級)25隻 ユタ※

※戦艦ユタ(BB-31)は、1932年(昭和7年)に標的艦(AG-16)で再就役、1941年真珠湾攻撃で転覆(淵田隊長の攻撃隊は戦艦と誤認)