>>666
B-17は誰がどう見ても戦略爆撃機なんだけど、孤立主義を多くの国民が支持していた戦前期は敵国の都市を空襲で破壊して戦争に勝利するなんて本当の目的を言ってしまうと、そんなものを作ってアメリカを戦争に巻き込む陰謀だと議会で吊し上げられて潰されちゃう時代だったんだ なので計画を推進したアーノルド少将たちはB-17は沿岸防衛用でこれがあれば戦艦は要らないと開発目的を偽ってたんだね しかしB-17は高価過ぎると全然調達されなかったので、対日戦でB-17は役に立つと陸軍航空隊は必死に売り込んでいた訳だ
これに着目したのがマッカーサー元帥で41年になって太平洋の戦雲が立ち込める中、フィリッピンにB-17 200機を配備すれば海軍の助けが無くても日本軍を蹴散らして見せるとぶち上げた このマッカーサー案はB-17の製造ラインを立ち上げたい陸軍航空隊にとっても欧州優先政策で開戦直後にフィリピン救援する戦力が揃わない海軍にとっても、欧州優先政策をとるにしても太平洋どーすんだよって悩んでたルーズベルト政権に取っても渡りに船の四方ヨシで全軍諸手を挙げてマッカーサーにB-17を送る準備をする事になる