>>936
長々と書くまでもなく、要するに米英はヨーロッパファーストだということ
太平洋はその次

新戦艦の配備は、42年でいえば前半の作戦投入はノースカ級2隻のみで大西洋
9月ごろから年末にかけてサウスダコタ級4隻が順次訓練終了するが、太平洋に直行したのはサウスダコタとインディアナのみで、マサチューセッツ、アラバマは大西洋に残った

つまり42年は、前半はノースカ級2隻、後半はマサチューセッツ、アラバマ2隻が大西洋
太平洋は前半ゼロ、後半はノースカ級2隻とサウスダコタ、インディアナ
43年はサウスダコタを太平洋から大西洋に戻したのと、最新アイオワも大西洋
要するに数で半々、質では大西洋は新型艦から配備
43年末近くギルバートを皮切りに中部太平洋侵攻が始まると新戦艦は全て太平洋配備になる

こういう流れであって、谷光太郎のキング本から中途半端につまみ食いしてるだけでは流れが分からない
これは優れた本だが、こんな読み方をされたのでは谷光が泣く

太平洋に戦艦を回せなどという米世論も存在しない
キングはチャーチルに嫌われたが、所詮はルーズベルトの部下であって、ルーズベルトとチャーチルの合意事項であるヨーロッパファーストは済々と実行され、その結果44年の大統領選挙では空前絶後の4選を果たしている