>>430
私の主張と解釈が違うようです。
(この際、米空母の予想損害は忘れて下さい)

ニミッツ長官は、予想されるミッドウェー島北西側より接近してくるであろう日本空母機動部隊へ対して、
米空母機動部隊は同北方より「斬り込め」と命じているのです。

この戦闘で双方どのような損害比になるのか、私には確信をもって予想はできません。
しかし私が米側指揮官ならば、貴重な米空母3隻に危険な任務を負わせる以上、
当然、他部隊にも同様に危険な任務を負わせ、少しでも米空母部隊の勝率を上げます。

その方策が、PBYや潜水艦を用いて遠距離哨戒索敵を行い少しでも早期発見に勤め、
発見時には危険をおかして日本空母機動部隊への触接を維持し、
B-17には可能な限りの遠距離攻撃を反復させ、
他の基地航空隊には日本空母接近時に戦闘機を含む全力攻撃を行わせます。
仮に米空母機動部隊が撃破されれば、ミッドウェー島航空基地も無力化される可能性が高いのですから。

逆に言えば、上記の想定が日本側にことごとく裏をかかれ、ミッドウェー島航空部隊等が撃破され、
米空母機動部隊がなすところ無く撤退に追い込まれたとしても
「仕方がない」という前提の作戦です。
(私が米側指揮官ならば、責任を取って辞任します)

しかしながら、ニミッツ長官の命令では米空母3隻に危険な任務を負わせながら、
PBYやB-17をなるべく温存したいという「ちぐはぐ」「虫のいい」相反する命令を出しています。
よって私には、米側の思わくが外れた場合、米空母が都合良く作戦海域を離脱できるのか?
という意味で、ニミッツ長官の「計算されたリスク」を疑問視しているわけです。