>>485
>主力部隊は艦長の意のままに行動するわけですから、わざわざ自分の行動を電波で飛ばす必要はありません
ところがどっこい、「暗号に破れた日本」によれば、日進を後から主力部隊の主隊に転属させ、さらに元から主隊所属の千代田と共に分派する旨を無電で送っていて、米軍にも当該電文が5月21日付解読文として残っています。
しかし、同書では元の電文と対比しているので、この所属の部分を含む辺りが未解読の穴あきとなっている事が分かります。
つまり、米軍は暗号解読が完全ではなかった事により、主隊というもう一つの部隊の存在を諜知する機会を少なくともここでは逃しているのです。

>これ以上の何を望めば
内容に誤りがあった事を指摘し、併せて米軍が諜知した日本の作戦計画が完全ではなかった事が示したのです。

また、日本が作戦開始前の6月1日に遅蒔きながら暗号表を変更した事は周知の通りですが、これにより海戦当日時点の暗号解読は「その内容はお粗末で」とホルムズ大佐自身に評されるでにまで能力が低下している事は、「太平洋暗号戦史」にも書かれています。