>>54の続き

さらに無線工学の教科書を見ると、
スポラジックE層(Es層)と呼ばれる、夏季に突発的に発生する電離層があり、
極度に電子密度が高くなって、通常なら突き抜けてしまうはずの超短波を反射して
東京に居ながら、九州のFM放送が聴けるといった事態も発生する。

また電離層ではなく、その下層の対流圏内(高度15km程度)において、
ラジオダクトと呼ばれる屈折率の大きな層が現われ、
超短波が遠くまで届くこともある。

おそらく戦前は、まだ上記のEスポ層やラジオダクトは解明されていなかったため、
超短波なら大丈夫と一般的に考えられていたのでしょう。