>>64の続き

電離層現象解明の遅れは、アメリカ側も認めるところです。

「日本軍を混乱させたもののひとつは、我々が無線電話を頻繁に用いたことだと
後にわかった。

無線電話には高周波の艦対空回路が使われ、これは水平線の範囲までしか
届かないはずだった。

この無線電話が電離層にぶつかって飛び跳ね、太平洋のはるか彼方まで
伝わっていくと分かったのは、ずっと後のことだ」
               (『太平洋戦争暗号作戦(下)』エドウィン・レートン/著)p176