軍令部情報部の偵察情報

日本が第38任務部隊と第58任務部隊が同一であると認識したのは1944年10月初旬のことで、
11日に軍令部情報部が各艦に対して伝達した。

その内容は、9月にフィリピンに来襲したのは第3艦隊所属の38TFであるとして、
同TFは正規空母2隻、巡洋艦改造空母2隻を中心とする空母群の4群をもって編制されていること、
空母総数は正規空母8隻、巡洋艦改造空母8-10隻がアメリカ海軍の全力であること、38TFと58TFの実体は同一部隊であり、
所属艦隊に応じて部隊番号が変更されること、この部隊の背後に人員機材補充用の護衛空母が2〜3隻随伴していることを知らせるものであった