神懸った「ミャクミャク様」 愛されるネーミングの黄金比
産経 2022/8/22 08:00

2025年大阪・関西万博の公式キャラクターの躍進が止まらない。7月に愛称「ミャクミャク」が発表されるとツイッター上でトレンド入りし、
コスプレをしたり、ぬいぐるみなどのオリジナルグッズを作製したりする人が続出。
「ミャクミャク様」と「様」を付けて呼ぶ動きも広がり、さながら宗教のような熱狂ぶりだ。
実はこの「ミャクミャク」という名前が、人々から愛されるある〝黄金バランス〟を生み出しているという。

3万3千件から選出
《ああ…ミャクミャク様じゃ…ミャクミャク様が来た…》《ミャクミャク様降臨!》

ツイッター上では、こんなつぶやきとともに、ミャクミャクのコスプレ姿や、ミャクミャクをかたどったスイーツやぬいぐるみなどの写真が
次々と投稿されている。

ミャクミャクは、日本国際博覧会協会が公募し集まった3万3197件の中から選ばれた愛称で、7月18日に発表されるとすぐにインター
ネット上で話題に。
翌日には「様」を付けた「ミャクミャク様」がツイッターのトレンド入りし、「もともとは祟り神だった」「実は人好きの異形の神様だった」
などと存在しないはずのエピソードも投稿され、神格化する動きが相次いだ。
もっとも、専門家からすれば、突拍子もないことではないらしい。

心をつかむギャップ
「人の感性の奇跡から生まれたもの。見事としか言いようがない」。
語感分析などに詳しい日本ネーミング協会理事の黒川伊保子さんは、こう絶賛する。(以下有料記事)