トランプ氏とその一派は民主主義の脅威=バイデン氏
2022 年 9 月 2 日 11:56 JST

 【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)】
ジョー・バイデン米大統領は1日夜のプライムタイム演説で、
ドナルド・トランプ前大統領とその一派が米国の民主主義を脅かしていると警鐘を鳴らした。
2020年大統領選の合法性を数百万人の国民が疑問視するという状況の中、
米国の将来に懸念を示した。

 フィラデルフィアの独立記念館前で演説したバイデン氏は、
21年1月6日にトランプ氏の支持者が連邦議会議事堂を襲撃した事件を引き合いに出し、
自らが「MAGA(米国を再び偉大に)共和党員」と呼ぶ勢力を直接批判した。
「私が今夜ここに立っている最中に、平等と民主主義が攻撃されている」と述べた。

 今回の演説は、11月の中間選挙の選挙戦が本格化するレーバーデー(今年は9月5日)を
目前に控える中、激戦州の一つであるペンシルベニア州で行われた。

 バイデン氏は「米国では今、普通でないことがあまりにも多く起きている。
過激主義を象徴するドナルド・トランプとMAGA共和党員が共和制の根幹を脅かしている」
と述べた。

 バイデン氏はトランプ派の共和党員とそれ以外の共和党員を区別しようとし、
「イデオロギーに関係なく、民主主義を守るという一つの目的のもとに団結」するよう、
あらゆる当事者に呼び掛けた。

 トランプ氏の広報を務めるテーラー・バドウィッチ氏は ツイッター への投稿で
「バイデン氏は今夜、これまで掲げてきた『正常への回帰』というスローガンが、
全ての米国民の暮らしぶりを悪化させた分裂と苦境を意味するに過ぎないことを示した」
と投稿した。

 共和党全国委員会(RNC)は発表文で、
バイデン氏は「分断工作の最高責任者であり、国民の半分に対して分断、嫌悪、
敵意を示すという民主党の現状を象徴している」と述べた。

https://jp.wsj.com/articles/biden-says-trump-and-allies-threaten-americas-democracy-11662087355