https://gendai.media/articles/-/101326?page=3
中でも迎撃不能かつ破滅的な被害をもたらすとされるのが、核弾頭を搭載した原子力自律魚雷「ポセイドン」である。
海底で核爆発を起こし、膨大な量の海水を持ち上げ、人為的に巨大津波を発生させる。
ロシアによるクリミア併合宣言後の'15年に公開され、'18年にプーチンが開発を公に認めた「超兵器」だ。
ロシアの国営メディアによれば、最大で500mもの津波を引き起こし、
大量の放射能とともに標的に押し寄せるという。ロシアが誇る世界最大の原子力潜水艦『ベルゴロド』に搭載される予定だ。
「ポセイドンに狙われるとすれば、ニューヨークやワシントンなど中枢都市が集まる大西洋沿いの
米東海岸が第1の候補に挙がるでしょう。
ベルゴロドが北極海から太平洋に抜け、そこからポセイドンを発射すれば、ロサンゼルスやサンフランシスコといった
西海岸の大都市も射程に入ります。西海岸には活断層があるので、津波のみならず、
大規模地震が誘発されるかもしれません」
もしポセイドンがニューヨーク沖、そして東京沖で使用されたら……。
東京湾の入り口である三浦半島沖でポセイドンが核爆発――それは、何の前触れもなく引き起こされる。
三浦半島沖で海水が持ち上がり、仮に300mの津波が東京湾を襲えば、東京23区のみならず、
関東平野全域に濁流が押し寄せる。東京湾の海水が房総半島を乗り越えて、太平洋に注ぎ込むという事態になる。
もちろん、津波が通った後に生存者は一人もいない。
「そのうえ、核魚雷によって引き起こされた巨大津波には放射能が大量に含まれ、
しばらくは標的とされた都市に近づくこともできないでしょう。
復興することもできず、数十年間は住めなくなるという予測もあります。
ポセイドンに狙われた地域は、文字通り消滅してしまうのです」(筑波大学名誉教授の中村逸郎氏)

「これが世にいうセカンドインパクトであります!」