ISW論評
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-october-24
クレムリンは2日連続で、ウクライナがダーティーボムを使った偽旗攻撃を準備していると非難する情報活動を強化した。

ウクライナの軍事情報総局(GUR)長官Kyrylo Budanov少将は10月24日、ウクライナの重要インフラに
対するロシアのテロ攻撃の影響が薄れてきていると述べた。

9月30日のプーチン大統領によるウクライナ4州の併合は、クレムリン内部の分裂に火をつけたが、
ブダノフ氏によれば、ウクライナの領土解放が進めば、この分裂はさらに強まるだろう。

プリゴジンは権力を持ち続け、ロシア軍と並行する軍事組織を立ち上げつつあり、少なくとも情報空間においては、
プーチンの支配を脅かす存在になる可能性がある。

ロシア軍はへルソン市を防衛する準備をしているようで、一部のロシア軍がケルソン州北部から撤退したとの
報道が以前確認されているが、ケルソン州北部から完全撤退しているわけではないようである。

ウクライナ参謀本部は、ウクライナ軍がルハンスク州のカルマジニフカ、ミアソジャリフカ、
ネフスケとドネツク州のノヴォサドベを占領したことを確認した。

クルスク州知事ロマン・スタロヴォイトは、10月23日にウクライナとの国境に2本の強化された
防衛線の建設を完了したと発表した。
これは、ウクライナの機械化部隊がロシアに侵攻する危険は全くないため、
ロシア国内の視聴者をターゲットにしたセキュリティ劇場のような行為である。

ワグナーグループの出資者であるエフゲニー・プリゴジンは、ロシア軍がバクムート市付近で
地勢を失い続けているため、ワグナーグループの地上作戦が遅いペースであることを認めた。

ウクライナ軍は、10月23日から24日にかけて、ザポリージア州の前線付近でロシア軍の集中部隊を狙い続け、
10月22日にはエネルホダール付近でロシア軍と装備の集中部隊を攻撃した。

前線での人員不足を解消するために急いだロシアの動員努力は、ロシアの戦力生成スタッフを共食いさせ、
新しい人員を効果的に訓練、配置する能力や国内産業のスタッフを低下させた。

占領軍当局は、ウクライナ軍の進攻が予想される中、ロシア軍の位置に関する民間人の報告を制限しようと、
ヘルソン市の通信システムを停止させた。