>>864の続き

「そのときズシリと腹にひびく声で、
”待て!”
と号令がかかった。

海軍ではこの号令がかかったら、いついかなる状態であろうと、
そのままの姿勢で動作を止めねばならなかった」
                 (『悲劇の南雲中将』松島慶三/著)p17

声の主は、最高指揮官である南雲司令長官だった。
艦橋が静寂につつまれる中、雷撃隊員たちに静かに問いかけた。