ガラパゴスな日本の軽自動車は壊滅する…
約60万円の中国EV「宏光MINI EV」日本上陸の衝撃
11/21(月) 9:17配信 プレジデントオンライン

EVが普及すると自動車市場はどう変わるのか。
元東京大学特任教授の村沢義久さんは
「『宏光MINI EV』が日本に上陸すれば、軽自動車市場は大きな影響を受ける。
日本メーカーは格安EVの開発にもっと力をいれるべきだ」という――。

https://news.yahoo.co.jp/articles/62c99c84ff8ebb9aafd24d4ea8acfe5e5f01d578

■「軽自動車という聖域」が崩壊する

「宏光MINI EV」日本上陸のインパクトは、単に「サクラ」の市場を侵食しそうだというにとどまらない。
なぜか。
日本独特の「軽自動車」というカテゴリーが崩壊するきっかけとなるかもしれないからだ。

「宏光MINI EV」は、「サクラ」には劣るものの、決して走行性能が低いわけではない。
例えば、ガソリン車のホンダ「N BOX」(自然吸気エンジン)のトルクは65Nmだから、街中の走りにおいては、最大トルク85Nmの「宏光Mini EV」の方が勝っているはずだ。

そのため、「宏光MINI EV」はガソリン軽自動車の市場も浸食することになるだろう。
その結果なにが起こるか。

これまで日本の自動車市場を守ってきた「軽」という聖域(非関税障壁)が崩壊することになる。

ただ、「宏光MINI EV」の上陸は何もデメリットばかりではない。

メーカーにとっては「宏光MINI EV」は大きな脅威だが、ユーザーにとってはメリットが多い。
安くて性能的にも十分使えるEVの普及は、ユーザーの選択肢を広げることになる。