>>134
>陸上だから・・・動揺考えなくていい・・・圧倒的優位

それなら帝国陸軍重砲兵隊は高精度の砲撃で敵を次々に撃破していたのか? 残念ながらそうはいかない

近距離なら良いが遠距離砲戦は陸軍砲兵隊にとって非常に難しい。機械特有の誤差、目盛りの読み取り誤差、観測誤差、気象誤差、装薬の燃焼速度の誤差、等々。
頭の中の計算だけで考えるなら100発100中のはずだが現実は違う

それで着弾修正というものが要る。弾着が目標を包み込む「夾叉」に持って行くには多数の砲弾と時間が要求される
「陸軍重砲兵射撃参考事項集」によると、距離2キロの目標なら7分で夾叉可能。しかし距離10キロとなると35分もの時間と試射のために36発もの砲弾を消費する

遠距離射撃は簡単では無い
海軍の戦艦が、風速、風圧、気圧、気温、湿度、等々、いろいろ面倒な数値を入力していたのも理由がある。船の揺れは、そのほんの一部の要因に過ぎない

よく戦艦大和が三万二千メートル先の敵艦を砲撃し数分で夾叉した話しが伝えられるが、これは光学機器を使った射撃としては文句なしに世界最高レベル