>>524の続き
加えてツリンコマリ空襲時の同港内には、港湾警備任務で
15inモニター艦のエレバスが在泊していますね。

『巨砲モニター艦』(イアン・バクストン)p170には
「左舷に6発の至近弾、5名死亡、20名負傷、船体に多数の断片を浴びた(要約)」
とあります。
射撃指揮装置等に問題が無ければ、陸上からの射撃諸元で主砲攻撃が可能かと。

セイロン作戦時の日本側の在インド洋英海軍艦艇兵力見積りはかなり正確でしたが、
さすがにエレバスのようなモニター艦の展開は把握していないようです。
ツリンコマリ攻撃隊も各一次資料の無線報告は、
輸送船以外では「港内に戦艦1あり」「先は誤り」「リアンダー型軽巡1撃破」等と錯綜していて、
司令部の戦果検討でもモニター艦が存在していたことには気付けなかったようです。