特別軍事作戦に参加していたガーキン氏、ロシア軍は惰性で戦っているだけ

https://grandfleet.info/russia-related/mr-gherkin-who-participated-in-the-special-military-operation-the-russian-military-is-just-coasting/

ガーキン氏曰く、ロシア軍の兵士や将校の大部分は「自分がなぜ戦っているのか」「何のために戦っているのか」「何がどうなれば戦争が終結するのか」を全く理解していないため惰性で戦っており、ロシア当局もこれを説明する能力がなく「そもそも明確な目的や勝利条件を設定して周知させないのはクレムリンの政治的な自由度を奪うからだ」と指摘、このような状態が長く続くと兵士は戦いの結果に無関心になり、無関心になると更に兵士の士気が下がり、与えられた任務についても「とりあえずこなすだけ」で結果についても無責任になり、ロシア軍内部には「巨大な無関心」が蔓延しているらしい。

さらに致命的なのはクレムリンがウクライナとの戦いに関して明確な軍事的・政治的戦略を示さないため軍も「どう戦えばいいのか」戦術を組み上げることができず、ガーキン氏は「インフラを破壊して国民生活が苦しくなればウクライナ国内で政変や反乱が発生して交渉による戦争終結が可能だとクレムリンは未だに信じており、ロシア軍はプーチン大統領がロシア領に併合した土地を守るためマンネルハイム線(マジノ線ではない)を建設しているが、長期戦の戦争戦略を追求することはロシアにとって自殺行為だと2014年にも今回の戦いが始まってからも言っている」と強調。

つまり秋の反撃で勝利したウクライナ人は「ロシア軍に勝てる力が自分達にある」と自信を深めているのに、クレムリンは「併合した領土をロシア領と認めるなら戦争終結に向けた和平交渉に応じる」と主張するだけでなく「インフラを破壊し続ければ何れウクライナが折れる」と本気で信じており、Bプランのない「幻の可能性」を頼りに長期戦の戦争戦略を追求すればNATOの支援でウクライナ軍がどんどん強化されてロシアの国力だけでは手に負えなくなる=ただの自殺行為に過ぎないという