極超音速兵器に対応、「PAC3」に新型レーダー導入で調整…探知距離が数倍に

政府は、迎撃が困難な極超音速兵器に対処するため、
ミサイル迎撃に用いる航空自衛隊の地対空ミサイル「PAC3」を改修する方向で調整に入った。

探知能力の高いレーダーを搭載する。
16日にも閣議決定する防衛力整備計画(現・中期防衛力整備計画)に盛り込む。
複数の政府関係者が明らかにした。

極超音速兵器は音速の5倍(マッハ5)以上で変則軌道で飛行する。
中国は、弾道ミサイルから切り離された後、
標的に向けて滑空する極超音速滑空兵器(HGV)を搭載可能な中距離弾道ミサイル「東風(DF)17」を実戦配備しており、
北朝鮮も極超音速ミサイルと称する兵器を発射している。

日本のミサイル防衛は、迎撃ミサイル搭載の8隻のイージス艦と34基のPAC3が担っているが、
現行の装備では極超音速ミサイルの迎撃は難しいとされる。

政府は、PAC3の一部を改修し、米軍が配備を予定する新型レーダー「LTAMDS」を導入する計画だ。
探知距離が従来の数倍に伸び、高速や変則軌道のミサイルも識別できるため、迎撃率の向上が期待される。

HGVの探知・追尾能力の強化に向け、既存の固定警戒管制レーダーの能力向上や、
次期警戒管制レーダーの整備も進める。

政府は、防衛力整備計画と同時に閣議決定する国家安全保障戦略に、
自衛目的で敵のミサイル発射拠点などを破壊する「反撃能力」の保有を明記する。

一方で、ミサイル迎撃能力の高度化も引き続き追求し、抑止力向上につなげる考えだ。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221210-OYT1T50287/

アメリカ頼みだな
現状では国産兵器を導入するのは無理なのかな?