バイクメーカーとしてのカワサキは四大メーカーで一番出遅れてしまい、特にアメリカでのセールスには苦労があった
それを打破したのはお定まりのレースでの走りと、元敵国とは言え航空機メーカーとしての実績だった
新たなフラッグシップとして送り出された「サムライ」は優勝かリタイアかという飛燕の息子で漢カワサキの長男に相応しいマシンで、草レーサーから大きな評判を取った
問題は航空機メーカーの方で、なんと「ゼロ戦の会社のバイク」という噂が広まってセールスを助けたのだという

カワサキ=グリーンになったのはアメリカ進出の少し後で、縁起の悪い色で他社が使っていなかったからというのが定説だが、開き直ってゼロ戦らしさを演出しようとしたという説もある