やはり財務か。

/ohnuki_tsuyoshi/status/1632928092279930880
個人的な意見を言えば、これはH-IIAロケットの高い成功率に慢心し、
ロケット開発を甘く見た「政策立案側の安全神話」のしっぺ返しと思います。
逆に、ロケットの信頼性をシビアに考えた内閣官房は、
情報収集衛星を1機のロケットに2基搭載するのをやめ、割高を承知で1機ずつ打ち上げています。
しかし、リスクの高い初号機で「だいち3号」を打ち上げるという甘い決定をした政府は、批判されるべきと思います。
いずれにせよ、1975年のN-Iロケット以来、「初号機には実用衛星を搭載しない」という方針を
貫いてきたNASDA・JAXAで初めて初号機に実用衛星を搭載し、しかもしれが失敗したというのは、
きわめて重大な事態だと言わざるを得ません。「初号機でも大丈夫だろう」という慢心です。
とかく前例踏襲主義を貫きたがる日本の財政当局が、
予算をケチる場面では安易に前例を覆し、
ロケット開発側に責任を押し付ける形で重要な地球観測衛星を喪失したことは、
しっかり糾弾しなければならないと思います。会計検査院の指摘も入るかも。