川崎重工が秘す「P1哨戒機」醜聞
「欠陥機」納品で税金ぼったくり
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/18804

P1は、一般的にほとんど知られていない瑕疵を抱えている。その秘事は「稼働率の異常な低さ」(防衛省筋)で、今のままでは日本周辺海域の警戒監視活動に大きな穴が開きかねない。納品すれども飛べないポンコツでは税金ばかりを吸い上げ、国防のお荷物と化す。

# ほとんど飛べない「張りぼて」

「P1はレーダー照射事件の報道で散々報じられているけど、この哨戒機はほとんど飛んでいないと言っても過言ではないのですよ」。自衛隊OBはテレビのニュースを観ながら問わず語りに漏らした。その解説によれば、約二十機のうち、常時飛行できるのは二機ほど。つまり、稼働率は一〇%という計算になる。別の空自関係者によれば、航空機全体の稼働率は通常、訓練飛行も含めて六〇〜七〇%で、残りは修理や点検。「その程度の稼働率がないと、どんな任務であれ、運用に支障を来す」と言い切る。
 それでも洋上の哨戒ができているのは、老朽化しているP3Cがまだ使えるからで、これからの順次入れ替えをにらめば、P1の稼働率を高めていかなければならない。さもなければ、尖閣諸島など南西諸島の防衛も、日本周辺海域の警戒監視も画餅と化す。

 もともとP1は導入の前後から、いわく付きの代物。一一年度中に初期配備の予定だったが、試験中に機体に数カ所のひび割れが発覚して延期になった。さらに、配備から二カ月後の一三年五月には、速度超過警報装置の作動を確認した後に急減速を行う飛行試験中に四機全てのエンジンが停止する異常事態が発生する。
 さすがに、防衛省は事実関係の公表を余儀なくされ、この年九月には原因究明の結果を公表。「量産化にあたりエンジンの燃料噴射弁の肉厚を増加したことが原因となって、急激な機動を行なった際、エンジンの燃焼が一時的に不安定となったために発生した」として「急激な機動を行った場合においてもエンジンの燃焼が不安定になることがないよう、エンジン制御ソフトウェアを改修する」と発表した。だが、前出OBは「その後もエンジン系統を中心にトラブルが相次いでいる」と明かす。