>>682
艦橋の要件としては
・方位盤や測距儀というセンサーを配置する高さ
・機器や人員を収容する容積
・砲塔や煙突などと競合する占有甲板面積
例えば高さと容積は別の要求なので、トップ高さを確保しても容積はそんなに要らないという場合には、三脚檣や籠マストのように中間をスカスカにする
パラメータの設定次第で艦橋のスタイルがパターン分けされる

その意味、米独の艦橋は基部で容積を確保し、トップと基部をつなぐ部分はセンサーを必要高さに持ち上げる筒なので、籠マストや三脚で代用できるから、Nメキシコ級を除く米戦は籠マスト艦、改装後ネバダ、新戦艦も同じ発想と言える

トップに至る部分にもフロアを配置して容積と高さを両立したのが日仏で、法定容積率をキッチリ使い切る現在のビル開発と同じく効率的と言える

イギリスは高さで妥協しているようだが、HACSは高所に置いているし、アンテナさえ高所に置けば良いレーダーはマストでしっかり持ち上げている
結局イギリス方式が現代まで生き残っているように見えるが、最近のザクセン級フリゲートなどを見ると米独方式が復活した感がある

扶桑が代表するパゴダ式は、まず改装前の三脚檣ありきで、それを残したままフロアを増設して高さを埋めている
底面積から垂直に立ち上げると容積過大になるので各層の床面積を小さくしているからああなる
本来は、必要な高さと容積を最低限の甲板面積で実現すべく艦橋を載せ替えるのが最適