>>840
2020年にChristopher C. Wright氏が出した米新戦艦に対する水中防御記事でも、
損傷修理時における面倒くささが指摘・・つうかまあ素人目に見ても想像できるわな。
ちなみに同記事からの興味深い点を列挙
・ネイバルホリデーで水中防御の実験は中断されていたが、空母ヨークタウン級の計画にあたって再開。
 溶接とリベットの比較に重点が置かれたが、この時点では溶接だけだと弱いと判断され、新戦艦では
 縦艦壁をリベット構造をとした両者併用。

・サウスダコタ級の構造では縮小模型による実験が200回ていど行われたが、
 計画に最も影響したと思われる実験では700ポンドの爆発威力に耐えて
 機関区画への浸水は阻止できたものの、余裕はほぼないと思われた。
 
 ・爆圧による水面下装甲下端部の変形が大きく、それが内側の隔壁に衝突し、これを22インチ変形させた。
  同時に上部主装甲も6インチ押し込まれ、三重底への部分的浸水も発生した。
  たが上記のとおり機関室への浸水は免れた。ノースカロライナ級の同部より変形量が大きかったので、
  これよりも劣っていると判断された。

・また、舷側装甲を内側から支えていると思われた斜め45度のブラケットと、これと接続する第三甲板にも
 損傷と変形が発生し、斜め45度ブラケットは強度保持どころかむしろ有害と判断される。

・この結果への対策として、下部装甲と第四隔壁の間の構造をあえて弱くして 
 ここで衝撃を緩和、重要区画内の下甲板と三重底の損傷を防ぐという案も出たが、
 装甲の変形が実験よりも大きくなった場合、機関室へ浸水が拡大すると予想され却下。