国の研究環境改善アンケートに「本末転倒」悲鳴殺到 いったい何が
https://mainichi.jp/articles/20230812/k00/00m/040/013000c
日本の研究力強化に向け、政府はこの夏、全国の大学教員らを対象にアンケートを進めている。
研究環境改善のため、研究以外の雑務が日々どの程度負担になっているかを問う内容だ。
ところが、アンケートのあまりの分量の多さに「逆に負担が増えた」と研究者側から悲鳴が上がる事態に。

「途中でギブアップ」
内閣府は5月末、全国約30の国公私立大に協力を依頼し、教員らに質問票を配った。
タイトルは「大学の評価疲れ申請疲れに対する方策に関するアンケート」。
ところが、質問票が配られた直後から、SNS(ネット交流サービス)上で批判的な声が上がり始めた。
「途中でギブアップ」
「手続きの負担についてのアンケートが14枚って皮肉がききすぎていてつらい」
質問票は、エクセルシート14枚に及ぶ。アンケートの概要や回答方法などを記した表紙を除く13枚に、
130を超える質問項目が並ぶ。
関東地方のある国立大教授は「こういうアンケートを作る時点で、問題の本質が分かっていない」と手厳しい。