「アルツハイマー型認知症は腸内細菌を通じて伝染する」とラット実験で実証される
https://www.newsweekjapan.jp/akane/2023/11/post-71.php
<アイルランドUCCの研究チームによるアルツハイマー病患者の糞便を
健康なラットに移植するという実験で、「アルツハイマー病が糞便を介して
他の個体に伝染する」可能性が示された。
この研究は、新しい治療法の開発にどのような知見を与えるのか>

アルツハイマー病の原因はまだ十分に解明されていませんが、
脳に特殊なタンパク質(アミロイドβ)が蓄積され、神経細胞が衰えて脱落し、
記憶に重要な海馬という部位が萎縮することが知られています。
現在は根本的な治療がなく、発症後に症状を軽減させたり進行を遅らせたりするために
薬物が使われています。近年は、腸内細菌叢の構成が発症のしやすさに
影響しているらしいなど、脳以外の部位も関わっているという研究が相次ぎ、注目を集めています。

アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コーク(UCC)の研究チームは、
アルツハイマー病の患者から採取した糞便を健康なラットに移植すると、
ラットに認知症の兆候が現れたり海馬の神経細胞が成長しなくなったり
することを世界で初めて確認しました。つまり、「アルツハイマー病が糞便を介して
他の個体に伝染する」可能性を示しました。研究成果は脳科学分野の学術誌
「Brain」に10月18日付で掲載されました。

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そんな雑な実験ではなく菌を特定しないと