アウジーイウカ陥落は「時間の問題」 分析グループ、バフムートの轍踏むなと警告

ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトは最新のリポートで、アウジーイウカは
「陥落するかどうかではなく、いつ陥落するかの問題」になりつつあると評価している。

ウクライナ軍の指揮官たちは、バフムートからの撤退を遅らせすぎた結果、ロシア側よりかなり少なく抑えていた
損耗を増やし、それによってウクライナ国民からの信用を失った。
フロンテリジェンス・インサイトによれば、指揮官たちがバフムート戦役の最終盤に兵士らの命を無駄に失わせた
ことは、今も国内に影を落としている。「ウクライナ軍の一部将官の評判は地に落ち、無謀な正面攻撃をさせることで
悪名高いロシア軍の将官と並べられるほどだ」という。

問題はいうまでもなく、米議会のロシア寄りの共和党議員らが4カ月にわたり、610億ドル(約9兆1000億円)規模の
対ウクライナ支援予算の採決を拒んでいることだ。これには多数の長距離火力兵器に充当される資金も含まれるはずだ。
共和党議員らはその頑なな姿勢によって第110旅団の死活的に重要な弾薬を枯渇させ、アウジーイウカの陥落
を助長した。彼らは同旅団の死亡した兵士たちを生き返らせることはできない。だが、アウジーイウカの防衛者たちを
裏切ったせめてもの罪滅ぼしに、遅ればせながらも支援を承認して、ウクライナ軍が今後の戦いのために形勢を
立て直すのを手助けすることはできる。

David Axe