>>512
マスケットというタイプの先込め式のフリントロック式小銃
銃口から1発分の火薬と丸い弾丸を装填して引き金を引くとフリント(火打ち石)が金属部品に当たって火花が出、火皿に注いだ少量の火薬に点火した火が小孔を通して銃身内の火薬に伝わり発射される
マスケット銃は銃身内にライフリング(螺旋状の溝)がなく、弾丸が回転しないので弾道が不安定になり命中率は高くない
そのため号令に合わせて一斉射撃することで密集して前進してくるような敵に一発でも多く当たることを期待している
先込め銃をライフルにした場合、弾丸をライフリングに食い込むだけの直径にしなければならないので装填に時間がかかるため狙撃のような限定的な用途にしか使われなかった

19世紀後半に銃の改良によって銃身の末端から装填できる元込め式になり、衝撃で点火する雷管の発明で装填や発射が容易になったためにマスケットは廃れた